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早稲田大学が開発した新エンジンは従来エンジンより30%以上効率UPらしい!

早稲田大学の新開発エンジンが、世界の常識を変えるんじゃないかと思ったので書いてみます

 

理工・内藤教授、究極効率のエンジンを生む新圧縮燃焼原理を発見 自動車・発電・航空機用などで熱効率を60%以上、HV車凌ぐ低燃費か|プレスリリース|早稲田大学

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自動車用プロトタイプエンジン

これが自動車用のプロトタイプ写真

プレスリリースでは、航空機用のプロトタイプの写真も公開されています。

 

このエンジンの特徴は、

現在の自動車用ガソリンエンジンの最大熱効率は30%程度で、アイドリングから街中の低速走行時には15%レベル以下にまで下がっていると思われます。ですので、広い運転条件で単体熱効率60%以上の「安価な究極効率エンジン」を搭載した自動車であれば、現在のハイブリッドシステム自動車を凌駕する実質燃費も可能となると思われます。

従来型エンジンと比べて30%以上の効率アップ!

現在各所でエンジンを発電専用に使い、モーターで走行するシステムも開発が進んでますが、それでも効率は40%程度と聞くので、効率60%はまさに次元が違います。

 

プレスリリースで、原理は以下のように説明されてます。

 この新圧縮燃焼原理は、内藤教授が、新たな熱流体力学理論を構築し、それを駆使した思考実験とスーパーコンピュータシミュレーションと高速空気流実験によって考案したものです。基本原理は、空気と燃料の混合気体の高速噴流を、多数、燃焼室中心部の微小領域でパルス状に衝突させ、高圧縮比を得て熱効率をあげるものですが、さらに3つの新たな工夫を加味することで、適用範囲や用途を拡大する効果を持たせました。なお、バッテリーに比べて低価格と考えられ、しかも、低騒音化・冷却機構不要化などの可能性も有しています。

 新たな流体力学理論によって、圧縮比をあげることを可能にした

圧縮比をあげる時には、ノッキングや異常燃焼の危険性が高まりますが、今回の技術は部分的に燃焼させることでその危険性を下げることできたのだと思われます。

そして冷却機能の不要化

効率があがればいままで熱として放出していたエネルギーも運動エネルギーに変換することになりますが、ついに冷却機能を省くことができるのか!と

これは単純に必要な部品が減ることになりますから、自動車全体の低価格化をすすめる可能性もありそうです。

 

と、ここまでプレスリリースにそって書きましたが、この技術の未来性は燃費アップに特別な施設を必要としないことじゃないですかね?

電気自動車の充電スタンドや、水素エンジンの水素スタンドのような、インフラの整備は社会的な普及に10年単位の時間がかかり、現在はどの技術も思うように進んでいないと思います。

 

もしこの技術が一般に採用されることがあれば、普及問題を抱えない新技術ということで、浸透するのもはやいかもしれません。

 

世界の工業の未来が日本から始まるかもしれない・・・

期待したいですね!